原発事故関連教材紹介

2011年3月11日の福島第一原発の事故以来、われわれは否応なく放射線と向き合いながら生活していくことになりました。このページは、公益社団法人福島原発行動隊の活動の一環として、原発事故や放射線、放射性物質について説明した書籍、PDFなどの教材、資料を集めたものです。記述の難易度や内容について一定の評価を行いました。評価の記述は、あくまでそれぞれの執筆者個人によるものであり、目安にすぎませんが、教材などとして利用される際の参考として、ご活用ください。
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図解雑学知っておきたい原子力発電



内容の程度専門的やや専門的一般向け中学生小学生
    
図版類の使用程度
(写真・イラスト・表)
図版主体図・文半々文章主体
  

内容項目  \  評価非常に詳しい詳しい一応の説明少しなし
原子力発電の事故
原子力発電のしくみ
原子力発電と社会・経済・環境
放射性廃棄物の処理
放射線と放射性物質
放射線の人体への影響
放射線の利用
放射線の測定方法
放射線から身を守る
除染について

【発行形態】市販書籍
【タイトル】図解雑学知っておきたい原子力発電
【著者】竹田敏一(福井大学附属国際原子力工学研究所所長)
【発行所】ナツメ社
【発行年月日】2011年8月9日
【価格(税抜き)】1200円
【本文刷色、ページ数】2色、184p

内容説明
 2011年3月11日の福島第一原発の事故当時、原子力はすでに日本の発電量の三分の一を占めるまでになっており、無視できないエネルギー源となっていた。この本は、同事故という状況を受けて、一般の人が向き合わざるをえなくなった原子力や原子力発電に関する知識を、わかりやすく説明しようとしたもの。図と文を組み合わせた記述により、一般の人にも理解しやすいように工夫されてはいるものの、内容はかなり高度で読みごたえがある。

目次内容
●Part1 原子力の基礎知識
 原子とは〜哲学から科学へ
 原子模型〜原子には芯がある
 原子核とは〜原子核はなぜこわれないか
 核の大きさ〜原子のコアをつかさどる核
 ラザフオード〜原子には核がある
 電子〜負の電荷をもった粒子
 陽電子〜正の電荷をもつ電子
 加速器〜高エネルギーの粒子をつくる
 中性子〜電荷をもたない粒子
 原子番号と質量数〜原子を区別する番号
 中間子〜湯川秀樹が予言した粒子
 魔法数〜中性子と陽子の数の微妙なバランス
 核反応〜核と粒子で新物質を生成する
 核分裂の発見〜ウランが2つに割れた
 結合エネルギー〜核子は仲良くひつついている
 質量欠損とエネルギー〜特殊相対論
 核分裂エネルギー〜大きなエネルギーの発生
 化学エネルギーと核エネルギー〜大きな差
 核分裂生成物が発生する理由〜高レベル放射性廃棄物
 同位元素〜化学的特性は同じで重さは異なる
 しきい反応〜敷居をこすには跨がねばならない
 半減期〜元素の崩壊には規則性がある
 トンネル効果〜原子は壁を通り抜ける
 核分裂と核融合の違い〜ひっついたりはなれたり
 ウラン〜ウラン燃料は手で持つこともできる
 プルトニウム〜兵器級と原子炉級がある
 超ウラン元素〜利用面も広い元素がある
 トリチウム〜コンクリートも通る
 放射線の種類〜宇宙からふりそそぐ放射線
 放射線と放射能〜放射能とは放射線の強さ
 放射線によるエネルギー生成〜物質中のエネルギー
 放射線の人体への影響〜DNAに損傷を与える放射線
 放射線量と健康被害〜100ミリシーベルト以上で健康被害
 シーベルトとグレイの違い〜放射線の目安
 ICRP勧告〜放射線利用の手引き
 X線とγ線の違い〜透過カバツグンの放射線
 X線やY線と電子の反応〜電子のビリヤード
 自然放射線〜くらしの中の放射線
 放射線防護〜身の安全を守るためには
 被曝量の規制〜食品などへの規制値は
 放射線遮蔽材〜ストップ・放射線
 放射線測定器のしくみ〜放射線を測るには
 コラム キュリー夫人
●Part2 原子力発電のしくみ
 原子炉の中〜核分裂エネルギーを得るために
 中性子エネルギーと核分裂〜反応しやすいエネルギー
 コンパクトなエネルギー源〜E=mc2の大きな力
 連鎖反応〜原子力エネルギーの基本
 臨界〜中性子の吸収と生成のバランス
 中性子の減速〜遅いぼうが反応しやすい
 核燃料〜核エネルギーの源
 核燃料ができるまで〜イエローケーキ
 再処理〜ゴミの再利用
 核燃料サイクル〜資源の再利用
 減速材・冷却材〜水が使用される
 原子炉の種類〜目的に応じた形に
 中性子スペクトルと原子炉〜原子炉の性格
 軽水炉〜水による減速・冷却
 改良型軽水炉〜より安全、経済的な炉
 ガス冷却炉〜こんな原子炉もある
 プルサーマル〜現在最も有用なリサイクル法
 高速炉〜中性子エネルギーが高い
 燃焼度〜「燃えた」量
 日本の原子力発電所〜世界第3位の設備
 原子炉の制御〜中性子の数がキー
 反応度のバランス〜いろいろな反応度がある
 負の反応度フィードバック〜もともと備わる制御機構
 事故評価基準〜レベル0からレベル7まで
 スリーマイル島事故〜史上最初の原発事故
 チェルノブイリ事故〜史上最大の原発事故
 「もんじゆ」2次系ナトリウム漏れ〜逸脱事象
 JCO臨界事故〜日本初の臨界事故
 東京電力福島第一発電所事故〜冷却機能喪失
 原子炉の緊急停止〜制御棒を挿入
 冷却用電源の確保〜重大事故につながる電源の喪失
 炉心溶融、水素爆発〜過熱し溶ける
 崩壊熱〜原子炉の余熱
 再臨界させないために〜制御系の健全性を保つ
 耐震基準値、津波対策〜新しい耐震指針の策定
 核ジャック防止策〜ぬすまれないの?
 原爆と原発の違い〜原発は核爆発しない
 原子力発電所が稼働するまで〜国の認可で
 安全審査、定期検査〜止める.冷やす.閉じ込める
 モニタリング〜放射線量を監視する
 放射性廃棄物〜核のゴミ
 原子炉の解体〜最後まで面倒見ます
 コラム 世界初の原子炉
(内藤忍)