原発事故関連教材紹介

2011年3月11日の福島第一原発の事故以来、われわれは否応なく放射線と向き合いながら生活していくことになりました。このページは、公益社団法人福島原発行動隊の活動の一環として、原発事故や放射線、放射性物質について説明した書籍、PDFなどの教材、資料を集めたものです。記述の難易度や内容について一定の評価を行いました。評価の記述は、あくまでそれぞれの執筆者個人によるものであり、目安にすぎませんが、教材などとして利用される際の参考として、ご活用ください。
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「原子力ムラ」を超えて〜ポスト福島のエネルギー政策



内容の程度専門的やや専門的一般向け中学生小学生
    
図版類の使用程度
(写真・イラスト・表)
図版主体図・文半々文章主体
  

内容項目  \  評価非常に詳しい詳しい一応の説明少しなし
原子力発電の事故
原子力発電のしくみ
原子力発電と社会・経済・環境
放射性廃棄物の処理
放射線と放射性物質
放射線の人体への影響
放射線の利用
放射線の測定方法
放射線から身を守る
除染について

【発行形態】市販書籍
【タイトル】「原子力ムラ」を超えて〜ポスト福島のエネルギー政策
【著者】飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長),佐藤栄佐久(前福島県知事),河野太郎(衆議院議員)
【発行所】NHK出版
【発行年月日】2011年7月30日
【価格(税抜き)】1000円
【本文刷色、ページ数】1色、251ページ

内容説明
著者の飯田哲也氏は原子核工学を専攻して「原子力ムラ」の一員として実務経験を積んだ後,在野の環境エネルギー研究家となった方です.佐藤栄佐久氏は1988年から2006年にかけて原発の設置される地方の責任者福島県知事として国の原子力発電推進政策とやりあって来た方です.河野太郎氏は国会議員として脱原発を唱えて来た方です.いずれの方も福島第一原発の事故の前から原発の技術的危うさ,原発推進体制−「原子力ムラ」の政策決定過程−の不透明さを問題にして来ました.
本書は,原発から発生する放射線のような個人への具体的影響を問題とするのではなく,原発推進の社会全体への影響を問題として,今回の地震による原発事故を機に改めて脱原発を訴えています.本書によって「原子力ムラ」というもののいい加減さが感じ取れます.そのような「原子力ムラ」による推進が通ってきた裏に,国民の側に「構造化されたパターナリズム」(自分にはよくわからないことは親父(偉い人)の決定にまかせてしまう)の問題があることが指摘されています.今,原発の再稼働が「偉い人たちの裁断」によって決まろうとしているように見えます.それでよいのでしょうかというのが本書の問いかけです.

目次内容
はじめに「原子力ムラ」がもたらした破局的な"終戦の日" 飯田哲也
第一章 「原子力ムラ」という虚構 飯田哲也
第二章 原発とともに − 福島の戦い 佐藤栄佐久
第三章 東北大震災から原発事故へ
 − 三月二一日 − 四月三〇日 河野太郎
第四章 原発からの脱却と日本の電力エネルギーの未来
 − 五月一日 − 六月一四日 河野太郎
第五章 フクシマへの道 − 分岐点は六ヶ所にあった 飯田哲也
第六章 上関原発新規立地・最後の攻防戦 飯田哲也
第七章 人災としての福島第一原発事故 飯田哲也
第八章 エネルギーの未来像 飯田哲也
あとがきにかえて 河野太郎
あとがき 佐藤栄佐久
おわりに原子力ムラ「卒業論文」として 飯田哲也
(伊藤邦夫)