原発事故関連教材紹介

2011年3月11日の福島第一原発の事故以来、われわれは否応なく放射線と向き合いながら生活していくことになりました。このページは、公益社団法人福島原発行動隊の活動の一環として、原発事故や放射線、放射性物質について説明した書籍、PDFなどの教材、資料を集めたものです。記述の難易度や内容について一定の評価を行いました。評価の記述は、あくまでそれぞれの執筆者個人によるものであり、目安にすぎませんが、教材などとして利用される際の参考として、ご活用ください。
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緊急解説! 福島第一原発事故と放射線



内容の程度専門的やや専門的一般向け中学生小学生
    
図版類の使用程度
(写真・イラスト・表)
図版主体図・文半々文章主体
  

内容項目  \  評価非常に詳しい詳しい一応の説明少しなし
原子力発電の事故
原子力発電のしくみ
原子力発電と社会・経済・環境
放射性廃棄物の処理
放射線と放射性物質
放射線の人体への影響
放射線の利用
放射線の測定方法
放射線から身を守る
除染について

【タイトル】緊急解説! 福島第一原発事故と放射線
【発行形態】市販書籍
【著者】水野倫之(NHK解説委員),山崎淑行(NHK科学文化部記者),藤原淳登(NHK名古屋放送局記者)
【発行所】NHK出版
【発行年月日】2011年6月10日
【定価】740円+税
【本文刷色、ページ数】単色,203ページ

内容説明
福島第一原発事故の起きたすぐ後に書かれた.当時知られていた事故の概要とそれからの避難に関連する放射線の人体への影響について解説している.事故の状況とその収束作業に関する記述は2013年夏の今となっては古い.しかし,この人災事故をもたらした「日本におけるものの決め方の空気」に対する反省は,今後原発を止めるにしろ推進するにしろそれは国民的議論によって決めるべきであるいう主張とともに,私たちのこれからの課題である.
(伊藤邦夫)

目次
はじめに 山崎淑行…3
第一章 福島第一原発で何が起きたのか?
1 緊迫の放送センタードキュメント48時間
東北地方太平洋沖大地震発生/いきなりの「15条通報」、そして「緊急事態宣言」へ
「起こってはならないこと」が起きた/原子力発電の仕組み/事故当日の福島第一原発
電源車作戦の失敗、そして最終手段「ベント」/「東日本がなくなる!?」1号機爆発の衝撃
最悪の場合を想定して呼びかけた/「空白の5時間」/悪化する複合災害
2 ゼロから知りたい福島第一原発事故と放射性物質
Q 安全といわれた原発、地震と津波の備えはどうだったのですか?
Q 核燃料ってどうして冷やさないといけないのですか?
Q なぜ福島第一原発は何度も爆発したのですか?
Q 「原子力安全・保安院」「原子力安全委員会」って何ですか?
Q これから福島第一原発はどうなるのですか?工程表って何ですか?
Q 福島第一原発は廃炉まで何十年もかかるのですか?
Q レベル7って何ですか?
Q 避難指示と屋内退避はどう行動したらよいのですか?
第2章 日本はどうして原発を進めたのか?
チェルノブイリ以来の大事故/「商業用原発」で起きた大事故
「科学技術立国」日本での大事故/日本はなぜ原発を始めたのか
「技術導入」で実現された商業用原子炉/なかなか採用されない「国産技術」
「国産化率100パーセント」でも残された弱点/なぜそれでも原発が増えてきたのか
事故のたびに手直しされた原発の安全/対岸の火事に終わったスリーママイル島、チェルノブイリ
東海村臨界事故後の大改革/機能しなかった「オフサイトセンター」
最悪の事態に備えるとは/頑なに原発を守る推進サイド
政権交代で見直されるはずだった原子力の安全
第3章 放射線の健康への影響は? 藤原淳登
放射線に対する考え方
Q 放射線は、どれくらいの値から気をつけたほうがよいのでしょうか?
Q 原発からの避難区域は、どういう基準で決められているのですか?
Q 外部被ばく、内部被ばくとは何ですか?
Q 健康に「ただちに影響はない」というのは、どれくらいだと影響があるのですか?
Q 雨のときは外に出ないほうがいいのですか?
Q 水道水は飲んでも大丈夫なのですか?
Q 原発地域の野菜を食べても大丈夫でしょうか?
Q 汚染水の海への放出もありましたが、魚等への影響は大丈夫なのでしょうか?
Q 妊婦ですが、どういうことに気をつけたらよいでしょうか?
Q 被ばくの限度は年間1ミリシーベルトではなかったのですか?
Q 校庭等の土壌汚染についてどう考えたらよいのでしょうか?
Q 放射能について、気をつけておくべきことは何でしょうか?
lCRPとは?/チェルノブイリ原発事故から今わかっていること/「ベクレル」と「シーベルト」
第4章 これから原発はどうなるのか? 水野倫之x山崎淑行
技術大国・日本の「レベル7」
想定外ではなく、想定しようとしなかった/急がれる初動対応の徹底検証
原子力産業の硬直化が招いた悲劇/エネルギー政策の堪えられない「軽さ」
日本人は「核の怖さ」を本当に知っていたのか
エネルギー政策の転換は国民全体の意思決定が不可欠
「自然エネルギーは補欠」という考え方を捨てる/なぜ情報の一元化に失敗したのか
情報はきちんと伝わっていたか/目に見えない放射線の影響をどう伝えるか
「正しく恐れる」ということ/原発事故はいまだ現在進行形
資料 福島第一原発事故発生からの大まかな流れ
おわりに水野倫之