新聞人民日報のウェブサイト「人民網」に暴発阻止プロジェクトが報道されました。(翻訳文追加)

日本多名退休老人自组敢死队 时刻准备上福岛前线
http://world.people.com.cn/GB/57507/14862097.html

翻訳者:矢吹晋 横浜市立大学名誉教授

日本の多数の退職老人決死隊が福島の前線に赴く準備

2011年06月09日17:05、人民網Webの国際チャネル[人民網は人民日報傘下のWeb]

人民網6月9日ニュース。72歳の日本老人山田恭暉が考えるには、自分には寿命が見えてきているし、またすべての退職技術者が原発廃棄物処理によって健康が害されると懸念しているわけでもない。
「ガン発病を待つまでもなく、私もいずれは死ぬ」と山田は語る。山田は270名の退職老人と比較的高年齢の技能労働者からなるボランティア・チームを作り、チエルノブイリ以後世界最大の原発事故の現場に報酬を目的としないで参加する準備を進めている。
発起人山田はかつて住友金属工業で28年働いた。彼が語るには、福島の収拾工作は確かに時間を要する複雑な重大任務であり、東京電力に丸投げするわけにはいかない性質のものだ。
日本政府は福島原発の管理を引き継ぎ、赤十字のように報酬を目的としないボランティア・チームを参加させ、彼らの専門知識と経験を十分に活用すべきであると彼は考える。日本政府は当初このボランティア提案に冷たかった。菅直人首相の補佐官細野豪志氏は、山田のチームを「決死隊」と貶めた。しかし5月下旬に東電本部で行われた細野補佐官/東電/ボランティア・チームの3者会談において細野豪志氏は、この提案を受け入れる方向の発言をした。これは福島で働く若い労働者が大きな健康リスクにさらされていることが危惧されていることによると思われる。会談の少し前に、3名の労働者が熱中症で倒れた。また、少なくとも2人の協力会社労働者が高放射能区域で被曝しガン等の高いリスクにさらされている。
「問題はこれらの労働者たちが金銭で雇われていること、労働条件が過酷なのに逃げるわけにはいかないことだ」と山田はいう。山田はいま東電本社から遠くない小さな事務室で準備のために働いている。「われわれは報酬を目的とせず、東電とイコールパートナーとして参加するのだ」と指摘し、さらに「このチームは最高の安全基準に基づいて行動する」と強調した。
東電の目標は来年1月にメルトダウンした福島の三つの原子炉を冷温停止させ、その後10年あるいは、もっと時間をかけてウラニウムとプルトニウムを取り除く計画であると専門家は見ている。
滋賀県の63歳の建築労働者・石田和彦はすでに山田のチームに自発的に参加した。彼はかつて建築労働者として福島1号原子炉の建屋の建設に参加した経験をもつ。3月11日、地震と津波が発生し水素ガスが爆発したとき、きわめて複雑な感情にとらわれたという。
「『現場に行き収拾に参加したい』と妻に話したところ、妻はやるべきことはやりなさいと励ましてくれた」と石田は述べた。
月曜日[6月6日]に原発を担当する海江田万里経済産業大臣は山田と会見し、ボランティア・チームの提案を受け入れると述べた。
「極限の状況では“決死隊”が必要になることもあるかもしれない。だが、これはやむをえざる最後の手段なのだ。私自身はそのようにやる覚悟はできているが決して強制されるべきものではない」と山田は述べた。
(張彩峰記者)