イチエフウォッチャー「使用済み核燃料プール対策」2020年11月レポートを紹介します。

イチエフウォッチャー中島です。
昨年12月に改訂された「中長期ロードマップ(第5版)」で燃料取り出しの開始時期が最大5年先延ばしされた1、2号機において、
1号機では、南側崩落屋根等の撤去に際して屋根鉄骨・ガレキ等が使用済み核燃料プール等へ落下するリスクを低減するための対策の一環である、一連の使用済み核燃料プールへのガレキ落下防止・緩和対策が11月24日の天井クレーン支保の設置完了をもって終了し、今後は、原子炉建屋を覆う大型カバーの再設置に向けた準備作業が開始されます。
2号機では、11月25日、オペレーティングフロアからのコンテナ全基の搬出が完了し、線量などの調査が12月から実施されます。また、建屋上部を全面解体しての燃料取り出し工法となっている「福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画」について、原子力規制委員会に対し、建屋上部を全面解体しない燃料の取り出し工法への変更が申請される予定です 。
3号機では、燃料取り出しは11月18日クレーンの故障により再び中断していますが、ハンドル変形燃料の吊り上げ試験は行われています。
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