イチエフウォッチャー中島です。
現行ロードマップによると、最長でも30年後には廃止措置となるとされる福島第一原子力発電所での、9月の燃料デブリ取り出し準備作業のレポートをアップロードしました。
先月「2号機 原子炉格納容器(以下、PCV)の水位の管理について」でレポートした原子炉冷却注水量は、 2号機では7月14日~9月9日、 3号機では8月16日~10月14日の間、約3m3/h→2.5 m3/hと試験的に低減され、2号機では試験期間中にパラメータに有意な変動がなかったため9月9日から2.5 m3/hで本運用となりました。3号機も試験期間中にパラメータに有意な変動がなければ10月14日以降2.5 m3/hで本運用となる予定とのことです。3号機では建屋北西エリア機器撤去および除染および機器撤去が継続中のようです。
【今月の新たなレポート】 「2号機オペフロ内シールドプラグ穿孔部調査について」
【内容を更新したレポート】 「直近のスケジュール」「原子炉格納容器(PCV)内部調査装置投入に向けた干渉物の切断(l)現状および今後の予定」
なお今月から、使用済み核燃料プール対策と同様、レポート本文1ページの概要前半(点線より上の部分)で、1~3号機の核燃料デブリの取り出し準備作業について、これまでの経過と当面の見通しの概要を書きおろしました。この部分は来月以降のレポートでも当分の間変わらない予定です。レポート本文をお読みください。
https://1fwatcher.files.wordpress.com/2021/10/20210905debris03.pdf