山田理事長の米国講演活動報告 ― その(4) ―

 

●10月25日(木)は、午後4時からマンハッタンの南部にあるニューヨーク大学での講演。ニューヨーク在住の賛助会員である橋本純さんも駆けつけてくれました。この講演会は、環境関係の教授が主催したものですが、校内でも情宣が不十分で、集まった聴衆も10人あまりと寂しいものでした。しかし、講演後に山田とBob Mendersonに対して、彼らから一対一の話し合いがいつまでも続きました。

●10月26日(金)は、ペンシルバニア州ニュータウンにあるGeorge Schoolでの講演の下打ち合わせが午後8時半から予定されていたのですが、出発時刻が遅れたうえに道に迷い午後10時過ぎから学校が用意してくれたホテルで打ち合わせをしました。

●10月27日(土)は、朝食から全寮制の学校の食堂でお世話になりました。14歳から18歳までの4年制というユニークな私立学校であるGeorge Schoolは、クエーカー教団の経営するもので、生徒たちも規律正しく、少人数のクラス、整った学習・運動設備は見事なものでした。教員の70%は、校内の宿舎に居住して24時間学生の指導をできる体制をとっています。広い講堂に全校生徒500人余りを集めた講演会は、校長の挨拶から始まり、生徒代表によるSVCFの紹介が行われました。講演時間は質疑応答を含めて40分間と短かかったので、4つの提言を中心としたコンパクトな内容の話をしましたが、生徒たちはかなり真剣なまなざしで画面を見つめていたのは印象的でした。

さらに、午後4時からはマンハッタン島の北にあるコロンビア大学での講演会でした。この講演会は教育学科の日本人教授を中心としたいくつかのグループが共同で開催している「Beyond Fukushima」と題したイベントの第二弾として開催されたもので、学内だけではなく一般人の参加も全体の半分程度を占める70人余りが参加してくれました。避難民の問題や、放射線の健康への影響など、講演の本質を外れた質問もありましたが、「なぜ政府は提案を受け入れないのか」「多層下請けをやめるにはどうしたらいいのか」「国際評価委員会はどんな構成か」など鋭い質問がありました。講演会後は、主催者との懇親会でこれからも接触を続けていくことを確認し合いました。

Columbia大学での講演(10/27)