公益社団法人 福島原発行動隊への応募よびかけ

福島第一原子力発電所は、2011 年3 月11 日の地震と津波による事故のあと、東京電力とその協力会社により収束への対策が懸命に続けられ、ようやく最悪の事態を切り抜けてきています。2011 年12 月16 日には野田首相により「事故収束」が宣言されました。しかしながら、次の点を見逃してはなりません。

  • 1) 現在の目標は次の3 点であると考えます。
    • a) 原子炉冷却を続けるための設備や防潮堤を、10 数年の期間安定して稼働しうる恒久設備とすること
    • b) 汚染水の処理による高濃度汚染排泥と、汚染された瓦礫などの管理保管のための技術と体制を確立すること
    • c) 燃料デブリ取出しを可能とする調査、除染方法開発、取出し技術開発を進めること

     

  • 2)しかしながら上記1) a に述べた設備の建設や燃料デブリ取出しは極めて多くの困難と高い被曝量を覚悟しなければならないと予想されます。

 

  • 3)数10年継続する、このような設備を建設し運転・管理する仕事は、東京電力の本来の業務から大きく離れたものであり、また利益を生むことのないこうした仕事を営利会社が長期にわたって継続することにも大きな無理があると考えられます。こうした設備建設・保守・運転のためには、数千人/数万人の訓練された有能な作業者が高濃度汚染された環境下での作業を担当することが不可欠です。福島第一よりは極めて規模の小さいスリーマイル島での事故処理の経験が、この厳しい環境を示しています。
    身体の面でも生活の面でも放射能被曝の害が少なく、しかもこれまで能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、若い世代の被曝を少しでも減少するよう力を出しましょう。まず、私たち自身がこの仕事を担う意志のあることを表明します。そして私たち行動隊を受け入れる体制を整備することを政府やさまざまな人たちに提案し訴えます。公益社団法人 福島原発行動隊はみなさまに次のことを訴えます。

    • 1.「行動隊員」として応募してください。原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること。会費は不要です。
    • 2.「賛助会員」として、福島原発行動隊に賛助し、応援してください。個人会員:年会費1,000 円 3 年分3,000 円 5 年分5,000 円団体会員:年会費一口50,000 円 (複数口納入できます。)
    • 3.「公益社団法人 福島原発行動隊」の活動を支えるご寄附をお願いします。
    • 4.この呼びかけを、一人でも多くの方に届けて広めていただくようお願いします。詳細については、下記にお問い合わせください。

     

公益社団法人 福島原発行動隊 理事長 山田恭暉
〒114-0023 東京都北区滝野川7-7-7 サークル伊藤ビル302 SVCF 内
電話:03-5980-8535 FAX:03-5980-8536 ホームページ:https://svcf.jp/