日経に福島原発行動隊に関する記事が掲載されました

 

本日(2012年8月17日)付けの『日本経済新聞』に福島原発行動隊に関する記事が掲載されました。

掲載されたのは「シニアが拓く」と題された連載記事です。以下、福島原発行動隊に関する部分を紹介します。

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甚大な被害をもたらした東日本大震災。「支える側」へ動き出したシニアもいる。60歳以上の約700人が集う「福島原発行動隊」だ。

東京電力福島第一原子力発電所でがれきの処理や線量測定などのボランティア活動を計画する。原発に賛成か、反対かといったメンバーの線引きはしない。「若者に被曝(ひばく)はさせられない」。こんな思いを活動原則に掲げる。

理事長の山田恭暉さん(73)は元住友金属工業の技術者。「老人にしかできない新しいボランティア活動」と胸を張る。福島県南相馬市でがれき処理のボランティアに参加し、行動隊の存在を知った伊藤行夫(65)は「教員を退職後、社会の厄に立つことがしたかった」と話す。

毎年のように年金や健康保険料が上がる一方、賃金は下がり続ける現役世代。シニアを現役世代が支える構図はもはや限界に近い。50年後、65歳以上の割合は2.5人に一人にまで増える。シニアの力を生かす仕組みを作らなければ、超高齢化社会を乗り切ることはできない。