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(文字おこし:竹内求馬氏)
なんか山田さんツイッターではかなり有名人みたいですねえ。
というメッセージをいただきました。他にもメッセージを頂いていまして、20代の子持ちです。原発作業を高齢者がという意見に賛成です。
良くぞ言っていただいたという気持ちです。
若者の側からは 思っていても口に出せません。次世代を守るためにもこれからも活動を続けていただけるよう影ながら応援させていただきます。
もう一方 やはり同じように山田さんあてにメッセージを頂いていまして、団塊の世代の方々は競争に打ち勝ってきた世代なので、頼もしいですね。
山田さんを初めとして、30名を超える方々には頭が下がります。しかし、現場の決死の行動と、経営者クラスや 原発の関連の官僚との温度差があまりにも大きすぎる気がするのは私だけでしょうか。これ 本当にそのとおりですよね。まあ 逆にこういう正しく見てる方が本当に多いのは 私個人、すごくうれしくなってきますけども。
逆に早く山田さんをお迎えしたいですよね。
いろんなネット上の世論を通じて政府、政治家に ちゃんと正しい方向に修正させるって事が必要だと思います。タイムライン今日のピックアッぷニュースは リストラすべきは東電だけでいいのかでした。
東京エフエムタイムライン。岸博之です。ニュースプログラムタイムライン。火曜日は慶応義塾大学大学院教授の岸博之さんと お送りしています。
さて岸さん 今日の特集ですけれども、山田恭輝さん。72歳をお迎えしてお届けいたします。えー山田さんご紹介いたしますと。住友金属工業で30年間技術者として製鉄、環境、廃棄物処理 プラント建設等 を手がけて 原発に携わっていらっしゃいました。
退役した現在はその知識を生かして 放射性被爆の影響の少ない高齢者だからこそできることがあるはずだと、いうことで、福島原発暴発阻止行動隊を立ち上げました。
今日のタイムライン今日の特集は 福島原発暴発阻止行動隊立ち上がる高齢者をフォローします。
山田さん始めまして。よろしくお願いいたします。
あの山田さん始めて今日お会いして、72歳とは見えない、ありがとうございます。やっぱりそういう若さがこういう行動になるのだなあと思っているのですけれども、すみません今日いろいろと伺わせて頂いて、逆にリスナーの皆様にもこういう頑張っている人がいるということをぜひわかって頂こうと思っているのですけれども。福島原発暴発阻止行動隊、これ具体的に今どういう活動をされていらっしゃるのでしょうか。えーまだ活動は何もしていません。最初にちょっとお答えしますけども、原発に携わって あ、 関わってきたというように紹介がありましたが私は原子力発電には 全くかかわっておりません。
勉強はしましたが、それは訂正させてください。すみません、わかりました。
この行動隊っていうのは行動隊を作ろうよっと。いうそういう呼びかけをしていると。
これは我々が行動隊を作って何かやるって言ったって原子力発電所の知識があるわけではないし。別に何も専門能力を持っているわけではないし。これは 皆さんが東電を中心として日立東芝の方々が一生懸命にやっていらっしあるわけですが。そういう中で働く現場の仕事っていうのを われわれのようなそれなりに一定の知識を持っている。あるいは現場でやってきてそれで 年をとって感受性、放射能に対する感受性が少なくなった人たちが仕事をやれると、いう体制を 国のレベルの組織として作りたい。という提案をすると。なるほど。その提案をするのに 私が例えば首相官邸に行って菅さんこういう風にしましょうよ。と言ってもまさか聞いてくれることはありませんから。皆さんの 私はこういう風に思っているのだけどどうだろうかと、言うことで多くの方々に呼びかけてそういう人たちの声を持って 政府にあるいは東電の方々に皆さんと一緒にやりませんかと いう呼びかけをしているという風なそういう呼びかけでございます。
まさに そういう呼びかけが大事な行動と思いますので、そういうのをやろうと思った一番のきっかけは何ですか。最初は実はそこまであまり考えないで久しい友達と 事故が起こってから 原発の事故はこの後どういう風になるのかという風なことを考えていったら、ま 今皆さんが判っておられるような事が細かいことは別にして流れとしてはこうだよね。ッテ言うのがかなり数日のうちにして見えてきた我々にとってま 技術やって言うのはそれなりに勘が働くっていうか見えるところがありますから。現場の工事ってこれは大変なことだなあって どうしてもどんなプラントを作っても 現場で仕事をするって言うのは最後は人の手でやらなあならんな、手で触ってかわいがってしっかり作らないといいプラントはできないわけで、今回のプラントも いくら厳しい環境でも やっぱり10年間しっかり持つ冷却装置を作っていくということがどうしても必要なわけで、これは現場に入って仕事をせんならんと この環境がいくら頑張って除線をしたとしても 決してここら辺のきれいな環境であることが絶対にありえないわけですから 何らかの形で 被爆する。いくら防いだとしても どうしても何らかの被爆をせざるとしたら、やはり放射能に対して感受性が少ない人間がやることだよね。将来子供を生むということのない。つまり 次の世代にやな事を残すことの無いという世代の仕事だねと ということが話しているうちに ごくごく当たり前のこととして。だったらやんのは 俺たちだよね。っていうことに否応なしになってくる。
本当にそういう会話をされていたというのは涙が出てくるくらい感動するのは、私も仕事柄いろんな偉い人に会う事が多いのですけども 震災直後そういういろんな方々といろんな所で食事をしながら 打ち合わせをして お店の人から聞いたんですけども、意外とそういう 何というのかな エリートに属するような高齢者の方 そういう方々ほど 震災直後 お店で水割りを飲む場合にですね、そのお水がミネラルウオーターかどうかと一番心配したと 高齢者程心配したという話を聞いて、ちょっと順番が違うのではないかと思っていましたから、まさに山田さんみたいな行動をされている方がいらっしゃるということは 本当に格好いい高齢者の代表で そういう方が頑張っているっていう存在自体がうれしいのですけれども今集まってきた 有志の人の数は何人くらいいるのでしょう。
今一緒に行動しようよと 言う人が今朝で84人になっています。
84人ほおお。
ちなみに年齢は大体みなさん山田さんと同じくらいですか。
ええっと 一応60以上ということで呼びかけています。
一応制約があるのですね。
制約をしないと 若い人が行きたいっていってもそれはちょっと話が違うでしょということで もちろん若い人がやれる仕事 やらなければいけない仕事がいっぱいあると思いますから、全体のプロジェクトが本当に行動に立ち上がったときにはいろんな部署でいろんな役割を受け持ってもらうのではないかと。当然入ると思いますが。今私が言っている趣旨は 高齢者が比較的危険な仕事を主として先頭に立ってやろうよということで押さえているので ここに若い人が入っていただくのは ちょっと話が違うということだけなので、
なるほど。あのでも率直な疑問でですね、 こういう行動隊 多分これから具体的な行動を考えられると思うんですけども 本当にこういう行動隊があるって知ったらですね、政府か東電かわかんないけど、よし手伝ってくれとほんとにやってくれと、言ってくるかも知れない その中で ご家族は心配されませんでした?
するでしょみんな。
山田さんご家族は反対されませんでしたか。
反対はしませんでした。あの これはまあ こういうことを考えるのは当たり前だよね。
っていうことかな それはそれで 納得づくだと。
これは 登録して応募してくださった声を上げてくださった方々一人一人がやはりご家族と話し合いをして、それできっちりこうだねと おれのやることだねということを 確認してから来てくださっている。というのが まあ全部が全部確認はしておりませんけども
かなりの方がそういう会話をしたことをお伝えくださっている方が何人かおられます。
なるほど。
そういうのを伺ってよりいっそう思うのはまさに 山田さんのまさに70というま、60歳以上 この世代はやっぱこういう国難の時期にこうやって立ち上がろうと思うぐらい強い人たちが集まってるっていうのは やっぱり そういう時代背景 やっぱり大変な時代を生き抜いてきたという延長なんですかねえ。
あの 私は決して世代の問題ではないんじゃないかという風に思います。
これはどういうことかというと 賛成してくださっている方も沢山いらっしゃるわけですね。賛成している方から 私の所へ住所名前を届けてくださった方が 400数人おられますけども、この方々は 例えば年を取った方にそういうことをやってもらって私たちが生き延びるというのはとても心苦しいと。だけどもそれを応の援するということはどういうことなのかと 自分が逃げていることなのか 自分がそれに入る事なのか将来どうするのかと言う風なことをいってくださって考えてくださっている。ツイッターのなかでもこんな 話がありましたが、応援するということがまだできないんだと いう声がありまして それに私が 書き込んだのが 応援するということで あなたの将来の生き方を考える機会にしてください。こういう書き込みをして その方は 応援団に入ってくださいましたけども。
なるほど。
そのときに一生懸命考えてくれましたという 考えましたという そういうメールが入ってきています。
なるほど。
だから 一人一人がこれを機会に自分たちが今までどう生きたかとか これからどう生きるのかと ということについて 非常に素直にまじめに老いも若きも ちゃんと考えてくださっているというのが非常に良く見えます。
確かに若い方も今回 この連休もずいぶん ボランティアで 被災地の方に行かれて頑張っていた方もいらっしゃいますから。そういう意味ではそういうまあ日本人はやっぱりみんなこういう立派な人が多いんだなということがすごい思ったんですけども。
山田さんは3月11日この事故がある前はですね。どういう生活を送られていたのですか。
えっと もう65から仕事はやめまして、しばらく NGOで最後にやった大きな仕事はアフガニスタンの医療設備に 通信の無い所の医療設備に 無線の通信網をつくるという仕事のプロジェクトの責任を取らせてもらって それ以降はもう近隣で外国人に日本語を教えたり、科学技術館で子供たちに工作を教えたりという 結構楽しくやってました。
ある意味平和にできることをやられていたと思うんですけども。
3月11日の地震事故である程度なんか考え方が変わった部分とか なんかすごく思ったこととかって ございますか。
あのお 考え方が変わったかどうかっていうのは もうちょっとたたないと私には今わからないなあと。
ちょっと正直言って
こんな風にみなさんが反応してくださって こんな風に例えば 東京エフエムのスタジオにいるなんていうことも私には想像もつかない世界でございましたから。
だから あまりにも環境が変わって ちょっと恐れ うろうろしているというぐらいで。
あそうですか。
でもそれはやっぱり みんなが多くの人が山田さんのお考えに賛同したからこそまさに参加する人も増えて こうやっていろんな場所で お話を伺うチャンスに僕たちも恵まれたわけです。逆にすごくうれしいなと思うんですけども。
まさにそう立ち上がって自分でも行動しようと思ってらっしゃる山田さんの目からご覧になっていて これまでの東京電力であるとか ま政府の関係の部署の対応ってのはどう見えますか。
あの 決して満足するものではないというのはみなさん誰でも思っていることだと思いますけども 私が一番大変だと思っていることは その 東京電力の当事者が全責任を負わされて 仕事をすると。いうのはこれは残酷だと。もうちょっと言葉を変えていうとですね。自分の子供が病気になったときに、自分の子供がもう 赤痢で死にそうだと。いう風に思いたくはないですね 誰でも。自分の子供はもう少し病気が軽いんじゃあないかと。
だからちょっと軽い手当てですむんじゃないかと。いうことで 軽い手から手を打たざるを得ない。というのは当たり前だと思う。東京電力さんが 責任を取りながら対策を立てていくということを 要求されたら、これは これ以上のことはできないんだろうと。
いう風に思います。
そういう意味で攻めるのは簡単ですけども 責めちゃあいけなという風に私は思ってます。
なるほどなるほど
あの。あと リスナーは多くの人が意外とやっぱ若い人 20台とか30台も多いと思うんですけども そういった若い世代の人たちにですね、まあ メッセージといいますか これからの時代にそういう若い世代にして欲しいこと 意識して欲しいこと。何が必要とされるんだというのをまさに 72歳にして立ち上がった あの経験豊かな山田さんから どういうメッセージガがありますか。
あの そういう難しいことは ちょっと。
いやいや難しくもなんともないですよ
若い人にどうしろっていう
それぞれがそれぞれ自分の生き方を見せて、生きている。というのをちゃんと丁寧に見ながら 斜に構えないで 自分も他人も 自分のせいにも 他人のせいにも罰する前に
見つめて取り組んでいくと、いうことをずうっと 続けて生きれればそれでいいんじゃないかと。いう風に思います。
なるほど なるほど。
すごく重い逆に重い言葉だなあという風に思ったんですけども。
最後にひとつだけ。
これ ほんとたぶん行動隊 こういうのは 意外と参加したい人私 若い人含めて すごく多いと思うから。もっと広がると思うんです。
それで本当に いろんな人が動いてくれるっていうことで 動くことになるかもしれない。
その段階では すごく大変な目にあうし。多分生活がすごく変わっちゃいますけども
あの 本当にそれで頑張り続ける 最後の自分のモチベイションは何ですか。
あの 最初に申し上げたように その こうやってやるのは 当たり前だよね。
そのことはそうやってやるんだよね。って考えたら、それでやればいいだけのことで。
って事は 技術やとしては 正直な技術屋としては ごくごく当たり前のことで 肩に力をいれて モチベイションなんていうようなもんじゃあないと。いう風に思います。
ありがとうございます。
最後にそのことをも一回言って頂きたかったので。
当たり前のことを自分ができることを しっかりと必要なときにやるっていうのは ある意味で 天皇陛下が 震災 地震の5日後に出されたメッセージにも共通する部分もあると思いますので、まさにそれを国民全員が頑張らなくてはいけないし。多分それのシンボルになるのが山田さんなのかなっていう感じもしました。
今日は放射能被爆の影響の少ない高齢者だからこそできることがあると。
福島原発暴発阻止行動隊 を立ち上げました 山田恭耀さんにお話を伺いました。
山田さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。