第 42回院内集会を以下のとおり開催します。 ご多⽤のことと存じますが、ご都合をおつけになり奮ってご参加下さい。
■日 時:2015年年5⽉28日(木曜日) 11:00~13:00
■会 場:参議院議員会館 地下1階 B 103号室
■講演:「原発被災地n現状と課題」
■講演者:北村俊郎さん(元日本原子力発電株式会社社員、福島県須賀川市在住)
北村さんは、東海発電所、敦賀発電所などの原子力発電現場で、労働安全、人事管理などの実務に携わられました。リタイアーして、福島第一原発と第二原発のほぼ中間、富岡町で暮らしておられましたが、震災と原発事故で生活は一転。放射能に追われて帰宅不能となり、現在も避難生活を続けておられます。
そうしたなかで、政府の原発被災地施策やマスコミの報道のあり方を醒めた目で見すえ、【福島だより】と題するエッセイを次々に発表されています。この4月23日の「命を奪われる事態」で600号を数えます。
以下のようなご講演を用意しておられます。
「事故から4年経過したが住民の帰還は進まない。避難の長期化など帰還を阻む要因はさまざまだが、原発周辺の元住民の半数はすでに移住を決めており、このままでは地域は空洞化する。県全体では産業活動は元の水準に戻り、原発周辺町村の将来計画も策定されつつあるが、解除後の避難区域は極端な人口減と高齢化という厳しい現実が待っている。我が国の生産年齢人口の減少が急速に進むなか、廃炉との関係も含め区域の復興の道筋を考える。」
<講演者略歴>
1944年滋賀県生まれ。67年、慶應義塾大学経済学部卒業後、日本原子力発電株式会社に入社。東海発電所、敦賀発電所、福井事務所などの現場を経験。理事社長室長、直営化推進プロジェクト・チームリーダーなどを歴任。労働安全、社員教育、地域対応、人事管理、直営工事などに携わった。その後、日本原子力産業協会に移り海外調査なども行った。福島第一原発から7キロの富岡町の自宅でリタイア生活をしていたが、原発事故で避難。現在も須賀川市で5年目の避難生活を過ごしている。著書に『原発推進者の無念』 ( 平凡社新書) 。