2020年度事業計画および予算

福島原発行動隊(SVCF)は、3月19日の理事会で2020年度の事業計画/予算を決めました。2019年度に続き福島復興支援事業に力をいれていくことを謳っています。特に、行政による公共事業や建設会社等の営利事業には手が届きにくい、帰還困難区域内に残された個人住宅の保守や風評被害を避けるための農産加工事業など、小規模でも個々の被災者には困難な作業を手助けすることに力を入れようとしています。
そうしたことは行動隊のすることではないというご意見があることは十分承知しています。しかし、東電福島第一原子力発電所(1F)構内で廃炉事業に当たることが実際には出来ない現状では、大規模な機材や高度の技術を使わなくても被災者の切実な要望に応えて支援作業を行うことは、「事故収束に身をもって当たる」という行動隊発足の志に適うものであると思います。
これまでに手掛けてきた川内村ぶどう園造営などの支援を、2020年度も続けていきます。ただ、こうした馴染み深くなった作業地/者への支援作業に閉じこもってしまわないよう、より広く、多様な支援対象を発掘することに努めます。
前記の事業計画を支える予算は、2019年度とほぼ同じ収/支190万円で編成しています。なるべく多くの事業予算を確保するため、事務/管理費支出は極力抑えることにして20%に。事業費(約158万円)は、「モニタリング」20%(2019年度、約20%)。「復興支援」65%(同、57%)、「研修」15%(23%)に配分しています。
内閣府に提出した下記の予算書の形式は、理事会で決めたものよりいくぶん込み入ったものになっています。基本となる「収/支190万円」は変わりませんが、2019年度に受け入れた多額の寄付金を「特定(指定)寄付金」として、その振り向け先を上記の配分に「特定(指定)」して計上しています。

2020年度事業計画書:svcf2020jigyoukeikaku

2020年度予算書:svcf2020yosann