イチエフウォッチャー「使用済み核燃料プール対策」2021年1月レポートを紹介します。

イチエフウォッチャー中島です。
2021年1月の使用済み核燃料の取り出し(準備)の状況についてレポートします。
一昨年12月に改訂された「中長期ロードマップ(第5版)」で、燃料取り出しの開始時期が最大5年先延ばしされた1、2号機において、
1号機では、旧原子炉建屋カバーの残置部の解体が継続されているとともに、新大型カバーの設計が進められています。
2023年度ごろ新大型カバーの設置完了というスケジュールに変更は無いようです。
2号機では、東京電力が原子力規制委員会に対し申請した、原子炉建屋上部を全面解体しない燃料の取り出し工法への変更の審査待ちです。
3号機では、クレーンの故障による中断後の燃料取り出しは、12月末から1月末にかけて、都合10回76体の燃料が使用済み核燃料プールから取り出され、共用プールに移送され、全566体中517体の燃料が取り出されました。ただ公表された資料には不明な部分もあり、2020年度中の取り出し完了に向けたスケジュールに無理がないか危惧されます 。
また、新たに公開された原子力規制委員会の報告資料で、1号機についてその高線量をレポートしてきた原子炉建屋5階の3層のウェルプラグの内部に、2号機、3号機では、1号機より2桁多い量のセシウム137の存在が推計されています。
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