イチエフウォッチャー中島です。
2021年7月の核燃料デブリの取り出し準備の状況についてレポートしました。
原子炉建屋内での地道な調査(準備、計画)が中心です。
1号機では、原子炉格納容器内部調査のアクセスルートを構築する作業が断続的に進められています。
2号機に関しては、デブリの試験的取り出しに使用する、英国で開発中だったロボットアームが、7月12日、国内工場へ搬入されました。
また2号機では、今後の作業での放射性ダストの発生を抑制するため、X-53ペネから水を撒く計画ですが、この散水機の取付に向けて、6月29日、X-53ペネ内調査が実施されました。
さらに2号機においては、 シールドプラグの高濃度汚染への対応として、シールドプラグの既存の穿孔箇所を活用した調査を2021年8月に実施する計画も明らかにされています。
また、東京電力は従来から、1~3号機のメルトスルー事故進展の解明に向けて、事故時の情報が失われる前に原子炉建屋内調査を継続していくとしていますが、2021年度はその準備として、1・2号機原子炉建屋内の空間情報や線量情報について可能な範囲で現状を把握する計画を明らかにしました。
これらの状況をレポート本文で詳報しました。レポート本文をお開きください(本文1ページ概要にリンク付きページナンバーを表示してあります)。
レポート本文:https://1fwatcher.files.wordpress.com/2021/08/202107-05-debris.pdf