イチエフウォッチャー「原子炉の状態」2025年10月レポートを紹介します。

2011年3月の過酷事故から15年と7か月目、2025年9月の福島第一原子力発電所(福島第一原発)の原子炉の状態についてのレポートです。

東京電力の発表によると、10月29日現在、福島第一原発では、原子炉格納容器内の空気温度、放射性物質濃度とも、有意な変動は確認されていません。

今月は、現在の福島第一原発の大まかな状況を分かりやすくするため、 <おさらい 過酷事故の前と後との福島第一原発の原子炉を中心とした状況の異同模式図>(レポート本文3・4ページ)を作ってみました。全体状況をお読み取りください。 

東京電力が公表した10月の主な取り組みと状況は、2号機 使用済み核燃料取り出しに向けた工事の進捗状況、3号機PCV内部気中部調査(マイクロドローン調査)準備状況、3号機パーソナルエアロック室内の調査結果および各ペネトレーションの過去の調査結果、増設雑固体廃棄物焼却設備復旧に向けた進捗状況の4点です(レポート本文5・6ページ)。今月は筆者の判断による主な取り組みと状況はありません。