イチエフウォッチャー「核燃料デブリの取り出し準備」5月レポートを紹介します。

イチエフウォッチャー中島です。

2021年5月の核燃料デブリの取り出し準備の状況についてレポートします。

1号機では、原子炉格納容器(以下、PCV)内部調査のアクセスルートを構築する作業が断続的に進められています。
2号機のPCV内部調査用ロボットアームについては、引き続き英国から日本への輸送時期を調整中のようです。
3号機では、PCV水位の低下計画が示されていますが、具体的な作業は進められていません。

【今月の新しいレポート】
2号機では、シールドプラグの高濃度汚染への対応として、5月20日・24日に、原子炉ウェル内部の調査が実施されました。

【内容を更新したレポート】
1号機のPCV内部調査のアクセスルート構築作業では、4月23日からの干渉物調査の結果に基づき、水中ROV投入ルートが確定され、ルート上の干渉物切断作業が再開される予定です。
デブリの取り出し(準備)に係る直近のスケジュールは更新してあります。

なお今月から、 「 4 現在進行中の作業」内の最初に、該当レポートへのリンク付きの作業等配置模式図を設けました。筆者は、燃料デブリの取り出し準備の全体像が少しはつかみやすくなり、使いやすいと思っていますが、お試しください。

レポート本文:https://1fwatcher.files.wordpress.com/2021/06/202105-05-debris.pdf