イチエフウォッチャー中島です。
4月21日現在、イチエフの1~3号機に、原子炉の温度、臨界を予報するキセノン135濃度などに有意な変動は見られていません。
3号機では、2月13日の地震による原子炉格納容器(以下、PCV)の損傷拡大部位の特定のための原子炉注水停止試験が行われました。注目すべきことは、この試験のまとめで、恒久的なPCV水位の低下に向けた、より長期の注水停止について言及されていることです。
また時を同じくして、1号機についても、PCVの耐震・経年劣化対策としてのPCV水位低下計画が発表されました。ロードマップに示されたスパンでデブリが取り出せるかどうか、ほんの少し核心に迫ってきた感じがあります。
3ページでは、4月27日の廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議において、現在のイチエフ廃炉作業全般の主な取り組みとして示された事項について、簡単な解説に原資料のハイパーリンクを埋め図示してあります。主な取り組み全般を概観するのにご利用ください。
また、今月のイチエフに関する報道の中区分は、 ALPS処理水の海洋放出計画、40年超運転・電源三法交付金追加交付、柏崎刈羽原発です。
レポート本文: https://1fwatcher.files.wordpress.com/2021/05/202104-01-gennshiro.pdf