第144回院内集会「ロードマップ改訂は可能か」開催案内

テーマ:中長期ロードマップの改訂は可能か

講師:廃炉等支援機構(NDF)廃炉総括グループ 菊島大二郎 執行役

集会開催日時:2025年1月16日(水)11:00~12:30

開催会場:参議院議員会館(地下鉄永田町駅・国会議事堂前駅)B102会議室およびオンライン(Zoom)

Zoom招待状:

時刻: 2025年1月16日 11:00 AM

招待URL:

https://us06web.zoom.us/j/83331160930?pwd=IEQgaIF2Xw3RqczKBWthoEDeG5RPdi.1

ミーティング ID: 833 3116 0930

パスコード: 742064

※ 会場の都合等ありますので、できるだけこの案内最上部のチラシファイルを開き事前に申しこみしていただけると幸いです。

<内容>

2019年12月以来5年にわたって改訂されていない「福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」ですが、それ自身が初号機での燃料デブリ取り出し開始をもって廃炉に至る第3期に入ると謳う一方、廃炉の完了時期は最長で2051年とされたままです。

昨年11月に2号機での核燃料デブリの試験的取り出しが完了しましたが、昨年9月の第 140 回院内集会において、資源エネルギー庁の担当官は、「見直しのタイミングとしては、現在行われている 2 号機でのデブリの試験的取り出しの完了…中略…デブリの本格的取り出し工法が絞り込まれたときなどがありうるとは思うが確定はできない」と答えられています。また、避難住民を中心に最も懸念されている廃炉の形については「事故炉の廃炉の定義をいつ誰がするのかということを答える立場にない」とされ、さらに多くの人々がその実現性に強い疑問を抱いている2051年という廃炉完了時期の妥当性については明言を避けられています。

今回の院内集会は、第 140 回院内集会の講師も務められた廃炉等支援機構(NDF)の菊島大二郎 執行役を講師にお招きし、NDFは ① これまで福島第一原子力発電所(以下、イチエフ)の廃炉作業(事故検証を含む)を何を最重点に置いてリードしてきたか ② 現時点でのイチエフの廃炉作業の進捗状況をどう評価し、これからのイチエフの廃炉作業をどうリードされていくおつもりかということについてご講演をいただくこと、および下記のイチエフ廃炉についてのいくつかの重要な課題について質疑を交わすことをメインテーマに開催します。

菊島氏に対しては、事前に以下の質問をお送りしてあります。

③ 2031年に1・2・6号機使用済み燃料プールからの取り出しが完了する計画のイチエフの使用済み核燃料について、イチエフ内での保管設備は絶対的に不足しているがどう対処されるおつもりか ④ この絶対的不足について、昨年11月から柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を受け入れ始めたむつ市の中間貯蔵施設に、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料と同じ基準で健全性が確認されたイチエフの使用済み核燃料を搬出することで解決するとともに、福島第一原子力発電所および周辺地域のリスクを低減し、廃炉作業から使用済み核燃料という重荷を外し、それ以外の廃炉作業に集中できるようにすべきではないかという意見があるが、どのように考えられるか ⑤ 福島の復興と車の両輪とされる廃炉の最終形について福島県民に、例えば「元の更地にして住む事が出来るようにする」等の具体的な目標を示す事は出来ないか ⑥ イチエフの廃炉の最終形として原子炉規制法に定める廃止措置以外の「石棺化」等の長期管理形態を検討されたことはおありか。

これらの課題についてご関心がおありの方、ご意見をお持ちの方はぜひご参加ください。