今月号は、例年開催している、東京電力、廃炉等支援機構(NDF)、資源エネルギー庁を講師にお招きした標記の集会の報告、および参加した会員お二人からの感想です。
① 昨年の第10回集会で行動隊から提案した福島第1原発の 使用済み核燃料の日本リサイクル燃料(株)中間貯蔵施設(青森県むつ市)への搬出が東京電力の計画となっています。
② 汚染水をALPSで濾過した際に濾しとられた、きわめて高線量の汚泥(スラリー)を収めた高性能容器(以下、HIC)の移し替えの進捗状況、および今後スラリーをどのように安定化するのか ③ プロセス主建屋(PMB)および高温焼却炉建屋(HTI)内のきわめて高線量のゼオライト土嚢等の処理 ④ 核燃料デブリの本格的取り出し工法として今年7月に公になった上・横アクセス併用工法の成立可能性 ⑤ ④において新たに12~15年の準備期間が必要と示されたことによる、廃止措置完了時期を最長で2051年(今年を入れて27年後)としている現行ロードマップの改訂の見通しについて ⑥ 現行ロードマップの計画に対して遅れている実際の廃炉作業を、作業員の投入数の拡大によって加速できないのかということについての率直な質疑について報告してあります。