私は原発のある街に生まれ育ち,公立学校で講師をしてきました。
「どう生きたいのか。どういう人間でありたいのか。」
子どもを教育する立場にあった私は彼らにそう問いかけたことがあります。私が福島原発行動隊に賛同したのは,このことに起因しています。若い世代を思い,ベテランが力を発揮しようとする隊の理念。それが当たり前だというふうに今日本が直面している危機を案じ,まるで昔からの知り合いであるかのように集っている隊員の方々の様子を目の当たりにしたとき,私は素直に応援したいと思いました。世間に認知されるべき尊い存在だと感じたのです。
子どもは大人の背中を見て育ちます。3月11日以降,被災した自分を懸命に助けてくれた自衛隊員に憧れた子どもが増えたように,福島原発行動隊も若い世代の生き方に反映する大きな存在だと思います。未来を担う世代として,その背中をしっかり追いたいです。