イチエフウォッチャー「核燃料デブリの取り出し準備」2020年11月レポートを紹介します。

イチエフウォッチャー中島です。
11月、イチエフ構内で直接核燃料デブリの取り出し準備に係る作業は全て中断中です。
1号機では、原子炉格納容器内部調査に向けたX-2 貫通部の干渉物切断作業において、切断範囲の下部に原子炉再循環系統の計装配管が敷設されていることが確認されたため引き続き作業を中断し、対応策を準備中です。
2号機については、2021年に実施を予定されている原子炉格納容器内部調査及び試験的取り出しの準備として、10月に実施されたX-6貫通部内の堆積物の調査結果の追加とまとめが発表されました。
3号機に関する動きは全く見えません。
11月の廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議において、東京電力が、これまでの原子炉格納容器内部調査等により得られたサンプルの分析結果についてまとめた資料を提出しています。
また、先月までレポートを重ねてきた3号機圧力抑制室内滞留汚染水のサンプリング結果、および今後の3号機原子炉格納容器内汚染滞留水の低下については、10月の特定原子力施設監視・評価検討会において、筆者が気づいていなかった問題点が指摘、回答されていましたので、今回レポートしました 。
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