イチエフウォッチャー中島です。
廃炉作業中の福島第一原子力発電所(以下、イチエフ)1号機~3号機の2021年7月の原子炉の状態等についてレポートします。 東京新聞Webの報道によると、東京電力(政府)は、オリンピック・パラリンピック期間中、「現場作業に起因するトラブルが発生した場合の影響を考慮」して積極的な廃炉作業を見合わせているそうです。
そのためではありませんが、7月28日現在の1~3号機原子炉では、原子炉格納容器(以下、PCV)内の温度、放射性物質濃度とも有意な変動は見られていません。
3ページでは、7月のイチエフ内での廃炉作業のうち主な取り組みについて、簡単な解説に原資料のハイパーリンクを埋め図示しました。固体廃棄物の管理に関する課題が目立ってきています。
また、今月は、2月13日の地震以来水位の低下が続いていた1号機PCVの水位がようやく安定を見たことから、41ページで、1、3号機PCVの損傷の拡大(推定)と水位の低下についてまとめてみました。
イチエフに関する報道については、オリンピック開催による報道規制があるとは思いたくありませんが、ウェブサイト「原発問題」に掲載された記事の数は、5月128件、6月139件に対し、7月は35件。
一方、7月のイチエフ内のインシデント・事故情報は、5月21件、6月16件に対し、7月は42件となっています。
https://1fwatcher.files.wordpress.com/2021/08/202107-01-gennshiro.pdf