SVCF通信第147号を発行しました(第115回院内集会報告)

6月22日、帰還困難区域における被災避難者が、行動隊員・国会議員秘書とともに内閣原子力災害現地対策本部(福島市)を訪れ、個々の避難生活者の要望に基づき避難指示(帰還困難区域)を解除するように等の申し入れを行ったこと、23日に開催された第115回院内集会の報告などを掲載しています。ご覧ください。

昨2021年12月から7回にわたって行なってきた「原発災害被災者の生活回復」をテーマとする院内集会シリーズは、第115回を6月23日、オンラインで開催し、討議結果をもとに以下のような締めくくりを行いました。

福島は東京(政府)から遠いが、内閣原子力災害対策本部の出先がある福島市も福島第一原発直下の大熊町などの帰還困難区域からは遠い。被災避難者の生活実態を政府の担当官がもっと身近に知る事が出来るよう、例えば大熊町役場のある大川原地区に駐在員を置くよう求めたい。行動隊としては、今後とも22日に行われたような政府の対策本部とのやり取りを適宜行っていく事とする。

この集会には、帰還困難区域における被災避難者である木村純子さん、渡部正勝さんの他、22日の原子力災害現地対策本部(福島市)訪問に同行された近藤昭一 衆議院議員秘書の苫米地真理さんが参加され、行動隊メンバーを含め11人で活発な討論を行いました。

【シリーズ「 原発災害被災者の生活回復 」経過】

第109回院内集会 2021年12 月 16 日 帰還困難区域における被災避難者自身による避難指示解除、および一時帰宅に係る制限の緩和についての要望の取りまとめ。

第110回院内集会 2021年1月20日 帰還困難区域の避難指示解除、および一時帰宅に係る制限の緩和について、帰還困難区域における被災避難者他と内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チームとの討論。

第111回院内集会 2月17日 第110回院内集会後の2月16日、帰還困難区域における被災避難者が内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チームに提出した、帰還困難区域における避難指示解除および一時帰宅に係る制限の緩和に係る要望書の内容実現について、若松謙維参議院議員(公明党)、近藤昭一衆議院議員(立憲民主党)に協力を要請。

第112回院内集会 3月17日 前回同様の協力要請を、岩渕友参議院議員(日本共産党)に行う予定でしたが、岩渕議員が前日の3月16日に発生した福島県沖地震の選挙区の福島での対応のため急きょ帰られ、内閣府に提出した要望書の内容のうちきめ細かな線量測定の必要性等ポイントについて意見交換。

第113回院内集会 4月21日 帰還困難区域における被災避難者の、帰還困難区域における避難指示解除および一時帰宅に係る制限の緩和に係る要望、および要望書に対する3月31日の内閣府からの具体的内容を欠く回答への対応について、岩渕友参議院議員(日本共産党)、立憲民主党の山崎誠衆議院議員(立憲民主党)に協力を要請。

第114回院内集会 5月26日  5月13日の衆議院環境委員会での、帰還困難区域における避難指示解除および一時帰宅に係る制限の緩和に係る近藤昭一議員(立憲民主党)による内閣府との質疑の、従来の方針から一歩も前進のない回答も踏まえて、以下の行動計画を決定。

避難指示解除を一般論として述べていても事態は進まない。帰還困難における被災避難者各々の要望を、福島県内に駐在する政府関係者に直接訴えて個々に事態改善の回答を得るようにしていくことを改善が得られるまで繰り返す。