イチエフウォッチャー「核燃料デブリの取り出し準備」9月レポートを紹介します

イチエフウォッチャー中島です。
福島第一原子力発電所1~3号機の核燃料デブリ取り出し準備作業の9月の状況についてレポートします。
1号機では原子炉の耐震性の検証と対策立案、2号機ではデブリが残っていると推定される圧力容器の内部調査に向けて原子炉計装配管の線量低減作業、3号機では水素爆発を予防するためのS/C内の滞留ガスのパージ計画が進行中です。
年度内のデブリの試験的取り出しをめざす2号機ではロボットアームを通すX-6ペネを開けたところ内部は大量の堆積物で埋まっていました。                             このように原子炉の中心部にあるデブリに向けてじりじりと作業が進められている一方、1号機のペデスタルの損傷判明、2021年・2022年の震度6弱福島県沖地震によって拡大した1、3号機のPCVの損傷など、原子炉の安全性を脅かす要素や原子炉の経年劣化など、時間との競争の部分も明らかになっています。