イチエフウォッチャー中島です。
今年度中の実施が計画されている福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内の核燃料デブリの試験的取り出しですが、準備作業として、ロボットアームを通すX-6貫通部ハッチのボルト・ナット24組み全てが10月12日切断・除去されました。この作業過程でボルト・ナットの固着程度は想定外の強さだったようです。
16日にはハッチが全開放されましたが貫通部内は堆積物で埋め尽くされていました。この堆積物は、ボルト・ナットの固着状況から想定外の強さで固着している可能性があり、今回堆積物除去のために準備されている三段階の手順で今年度内に除去できない可能性が出てきたようです。
東京電力は堆積物が除去できなかった場合の、ロボットアームによる取り出しの代替工法として、2017~18年の調査時ガイドパイプを通した細い穴を通すことのできる釣り竿状のテレスコピック装置(2017~18年の調査時の名称は「ガイドパイプ」)による試験的取り出しの検討を開始しています。
このテレスコピック装置はロボットアームと比較すると動作範囲が限定され、原子炉格納容器内で核燃料デブリを取り出す範囲はロボットアーム使用の場合より限定されることが予想されます。
レポート本文をご覧ください。
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