イチエフウォッチャー中島です。
9月25日現在、福島第一原子力発電所の1~3号機では、原子炉格納容器内の空気温度、放射性物質濃度とも有意な変動は見られていません。
廃炉作業の主な状況と取り組みとしては、2024年度第5回目のALPS処理水の海洋放出が行われています。
また、2025年度以降の使用済み核燃料の取り出し時の放射性物質の環境への拡散を抑制するために、1号機では大型原子炉建屋カバーの、2号機では燃料取り出し用構台の設置作業が進められています。
一方、2号機では核燃料デブリの試験的取り出し作業が再開されましたが、映像系統の不具合が発生し中断しています。また、使用済燃料プールの一次冷却系配管からの漏えいが明らかになり対策が検討されています。
1号機原子炉格納容器では、耐震性向上のための水位低下作業が進み、冷却水は2号機と同様のかけ流し状態になったと推定されます。
さらに3号機では、原子炉格納容器の圧力抑制室(S/ C)部に滞留している水素ガスのパージ作業が継続されているようです。
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