イチエフウォッチャー「使用済み燃料プール対策」2024年10月レポートを紹介します

過酷事故から13年と7か月余り、長期廃炉作業中の福島第一原子力発電所。1・2・6号機原子炉建屋5階の使用済み燃料プールに残る3,773体、とりわけ原子炉建屋が大きく損傷している1・2号機の1007体の使用済み核燃料の取り出しは、福島第一原子力発電所のリスク低減の大きな課題です。

しかし、原子炉の損傷の拡大、高線量の廃棄物の保管・処理・処分、核燃料デブリの本格的取り出しと課題は山積みの中で、いずれも取り出し(準備)時の放射性物質の環境への漏洩防止のための、1号機の大型原子炉建屋カバーの設置工事、2号機の燃料取り出し用構台の設置作業といった1・2号機の使用済み核燃料の取り出し準備は比較的順調に進捗しています。