■「安全・衛生方針」を策定しました
福島原発行隊は10月11日開催の理事会において「(公社)福島原発行動隊 安全・衛生方針」を決定しました。この方針は、行動隊が各種事業を行う際の安全・衛生に関して遵守すべき事項を宣言の形でまとめたものです。今後行動隊が行う現場作業はこの方針に従って行っていただきます。
(公社)福島原発行動隊 安全・衛生方針 [PDF}
宣言
福島原発行動隊員は、メンバー構成、任務等の特殊性を十分考慮し、下記を自覚して、安全に任務を遂行します。
1.シニアとして現役世代の範となります。
2.相互の意思疎通に努め、『だろう行動』を排除します。
3.作業内容をよく把握してから、着手します。(TBM-KY)
4.高齢者特有の災害に配慮した、計画と実施にします。
5.放射線被ばくを最小限に留めるよう、業務を遂行します。
禁止事項
上記宣言を具現化する為、ボランティア精神の下、笑顔と挨拶を忘れず、皆で協力して、下記禁止事項を見逃しません。
1.管理者の職務不履行
各班長・法定作業指揮者・監視人による次条以下の不安全行為の意図的な見逃し、安易な予定外作業の実施、天災予報無視と事故(怪我発病)通報の意図的な不履行
2.作業員放射線被曝
指定区域内でのマスク未着用及び飲食喫煙、指定作業での防災服具未着用・不備、強風時高土埃作業、代表作業者の積算線量計未着用、ホットスポット未確認、除染電離則健康診断未実施での指定区域内作業
3.高齢者危険作業
熱中症危険環境での指定時間以上無休息・無給水、怪我・体調不良・高血圧未申告、10kg 以上の荷物の不用意な持上げと単独運搬、荷物運搬ルート・階段の躓き障害物未確認、不自然な姿勢での長時間作業
4.不安全高所作業
屋根上部等 2m 以上の高所・足場上でのヘルメット・安全帯未使用及び高血圧者作業、脚立・梯子・トラック荷台上での不安全作業
5.設備・交通安全違反
法定機械装置の未点検・無資格運転、非認定運転者による業務上の車両運転、100km 又は一時間以上の単独公道運転
6.反社会的行為
放射能汚染物の無断持出・廃棄、思慮分別を欠くこと(酒気帯び・悪ふざけ等)による危険行為
目標
・行動隊員最大放射線被曝線量:20mSv 以下/年・人
・休業 1 日以上の死傷者度数率:6件以下/百万時間
・本目標達成に向け、安全衛生委員会は OSHMS により、作業実績を評価し、作業計画・指示書に反映すると共に、各種基準・教育内容の整備を図る。
2012年10月11日 公益社団法人 福島原発行動隊
理事長 山田恭暉