福永 吉延/ラスト・クオーター

 

略歴
2011年3月1日をもって、学校法人奈良学園・奈良学園小学校校長職を定年のため辞しました。それ以前は、主として、奈良県の進学塾「稲田塾」に勤務していました。
原発とのかかわりは特にありませんでしたが、実は、本年7月に、奈良学園小学校4年生の体験学習として、福井県高浜町に連れていく予定でした。ただし、原発見学は予定にはありませんでした。
現在、生駒市内のNPO「エコライフ生駒」に加入し、市内小学校の環境学習ボランティアに取り組んでおります。
東北へのボランティアとしては、奈良県からの派遣ボランティアで、6月に気仙沼市に行きました。奈良県は、一度参加した者の際ボランティアを原則認めていないので、今後の関わりを模索していました。

1.福島原発事故について
自分は人災と考えております。過去から学ぶ真摯な気持ちがなく、メルトダウン等、事故内容を隠ぺいしたことにより、甚大な被害を及ぼすことになったのだと考えます。

2.行動隊参加動機
言うだけではなく、でき得ることをしなければならないと考えています。原発関係の仕事での経験はありませんが、多大な被害を受けている原発地域の方々のために力を尽したい、何か可能なことをしたいし、当然、汚染物の撤去作業等も担うつもりでいます。自分も団塊の世代として生を送って来ましたが、人々が少しでも住みよく感じる世の中にするのが、私たちの務めだと考えています。そして、未来ある子どもたちとその保護者のために、60歳以上の人材の力を活用するという趣旨に賛同しています。

3.若い人たちまたは同世代へのメッセージ
自分は、以下の詩(言葉)をメッセージに代えたいと思います。

 ラスト・クオーター

人は
もう そんなに走らなくとも
と言ってくれる

しかし
僕は
自分のラスト・クォーターを
ゆたかなものにしていきたいと願っている
そしてそれは
とても困難なことだと思っている
若き君の、率直に生きる日々に負けないようにするのは
とてもむずかしいことだと思っている

なぜならば
どれほど重ねた年輪があろうとも
どれほど賞賛される実績があろうとも
若き君の、弾むような心に勝るものはないだろう
君の、輝く瞳と燃えるような心に勝るものはないだろう

仕事の渦中
君は、真剣な眼差しで取り組み
相手の立場を配慮しながら
悠然と仕事を進めることだろう

家族の中にいるときも
君は、自分を見守り続けてくれた穏やかな空間と人に
素直な感謝の気持ちを抱くだろう

旅においては
君は、その土地云々に伝承し
脈々と重ねられた歴史を見つめ
自分の智と力
そして何よりも
自分を活かしてくれる 大きな存在を感じることだろう

僕は、そんな君が好きだし
だからこそ 君に負けたくないと思う
僕は、しっかりと生きて
君と肩を並べられるところにいたい
燃えるような心を持って

心若き友人である君への
僕からの贈り物
それは・・・・・・

これから、特に、人のお役に立てるよう心がけていきます。
福島原発行動隊の仕事の中に、自分が担えることがあることを、切に願う日々です。