大重冨樹/福島原発行動隊発足に感動して

 

私は鹿児島県で生まれ高校卒業後自衛隊に入隊し任期満了退役後、鉄道会社に就職し、大半を旅行業務に従事した六十歳で定年退職し、六十歳から船舶免許を取得し遊覧船船長に従事し六十四歳で再度退職した。
まず原発事故について思う事は、私の生い立ちから幼少の昭和二十年代家庭での電化製品はラジオと裸電球3個位でした、それが近年はテレビ、ビデオ、冷蔵庫、クーラ、ミキサー、オーブン、とまだまだ数えきれない数の電化製品、又電気を多く使う工場の生産品、車などの製品、これらを利用する現代生活この急激な生活の変化に電力事情が無理についてきたように思えます、確かに原子力はクリーンで資源の乏しい日本には必要だったと思います、ただ安全性が十分に確保されてなかったのでは無いかと思えます、たとえば非常時の電源確保や冷却機能の一次・二次・三次と複合的な安全機能を確保してなかったのでは無いかと素人の私でさえ考えます、それ故に行動が右往左往し極限状態の対応が出来なかったような気がします。
今後に期待する事は、私は長い間、旅行業務に従事し国内、海外のあらゆる場所に訪れ各地の生活を見てきました、人々は自分が生まれ育った場所をこよなく愛し、愛着をもって其処に住んでいます、天災ならまだ諦めも着くでしょうが、今回の原発周辺、非難区域の方は原発依存の生活もあったでしょうが、故郷を離れ避難している方々は不憫でなりません、早く放出放射線を止め地域の除洗を行い一日でも早い帰宅を望むものです。
私は専門的な技術は無いですが、自分の持ち得る資格と体力で原発の収束と高濃度被爆地の除洗に参加し被災地が三月十一日以前の状態に戻り住民の方々が何も無かったように以前の生活に戻れるために出来る事を実行に移したいのです。
行動隊参加については、新聞紙上で知りました、今回国家的大事故なので、痛みを国民皆で負うべきでは無いかと思いました、ましては若い原発作業従事者は、今後の健康、年間被爆量の事情で一度に被爆すると雇用の問題も出てきます、私は若い方や原発従事者の健康と雇用を守りながら収束に向かったら一番良いと思います、そこで私は特別な技術者では有りませんが何らかの仕事が出来たなら、ぜひ力になりたいと思いました。
若い人へ又同世代の方々へ一言。
現代の文明社会は団塊の世代前後の私どもが、働き蜂の如く働き、高度経済成長を達成し今日の高文明社会を築きました、この中に原発も有るかと思います、若い世代には住みよい、生き甲斐のある、安全な社会になる様に舵取りのしなくてはなりません、若い世代に健康の問題、経済的問題を多く残すことなく、未来に開けた社会を築いてあげるべきです。
団塊の世代前後皆々で、最後の仕事と思い、この原発の収束に一働きしたら如何でしょうか。
しかし足手まといにならない様に、迷惑にならない様に気をつけたいものです。