山田理事長の米国講演活動報告 ― その(2) ―

 

●10月17日(水)の夕方はFukushima Response Bay Areaの人たちとの懇親会。ここに出席していたJeff Zittrainという49歳の独身男性の家に泊めてもらいました。

●10月18日(木)は11時からChabot Community Collegeでの講演。聴衆は80人ほど。熱心に聞いてもらえ手応えありです。講演後の質問の英語がほとんど聞き取れず、日本人の先生の通訳でようやくこなしました。日本人の学生もいてなかなか帰してもらえませんでした。

Chabot Collegeでの講演(10/18)

夕食はProf. Joohong Ahnと会食。氏は大阪生まれで東大原子力工学を卒業した韓国人で、使用済み燃料処理の研究を専門にしていますが、原子力村の閉鎖性、原子力産業の社会との係わり合い、安全性の概念などを問題にしている異色の原子力科学者です。SVCFの4つの提案に対しても大変強い関心を示しました。11月18日に静岡県立大学で開催される社会経済システム学会でのシンポジウムで、山田とともに後援する吉岡斉教授、松本三和夫教授とも懇意にしており、また9月の院内集会にで話をしてくれた加藤尚武京大名誉教授の著作もよく読んでおられる方です。来週からしばらく在日予定で、上述のシンポジウムに参加するといっていました。

Prof. Joohong Ahnと会食(10/18)

●10月19日(金)は、朝からKPFAというコミュニティラジオに生出演。Fukushima Responseのセシル・ピネダさんと一緒。生放送なので緊張しましたが無事終了しました。

午後にはLibby Spearsというドキュメンタリーを作る準備をしているロスアンジェルスの女性の電話インタビュー。彼女はロサンジェルスで映像を取る他に、12月には院内集会に合わせて日本に来て撮影をすることにしています。福島でのSVCFの活動を撮影したいといっていますので、私の帰国後詳細な調整を皆さんとやるつもりです。

午後にはBioneerといういわば野外見本市のテントでの講演。テントに入りきらないほどの聴衆が集まりました。BioneerとはPioneerとBiologyを合成した語で、20年以上続いているそうです。今ではBiologyに関係のない、さまざまな雑多な出品やスピーチがありました。ここまでの私の移動は、現地在住の賛助会員・秋元まどかさんの仲間の一人であるMartin Obaに助けていただき、空いた時間に若い頃のお話を伺ったりして興味深い時間をすごしました。

Bioneer での講演(10/19)

夕刻からは、Junior Collegeでの講演。Fukushima ResponseのJohn Berttuciさんもスピーチに参加され、熱のこもった討論ができました。100人を超す理科系の学生を中心とした聴衆が集まり、終了後も一人ずつ話をしたり議論をしました。この日は前回もお世話になったLyndaさんの家に宿泊。

Junior Collegeでの講演(10/19)

Junior Collegeでの講演(10/19)

●20日(土)は朝からLyndaさんの提案で、パワーポイントのバージョンアップ。次回の講演からは話をもう少し興味深いものにできそうです。

午後には昨日のBioneerの会場で、Fukushima Responseの野外昼食ピクニック。前日の私の講演を聴いて感激したという人が何人も握手を求めに来たのには驚きました。

Bioneerにて(10/20)

夕食はChabot Community Collegeの梶原先生とその友人の方々(同僚の英語の先生、サンフランシスコ領事館の領事、オラクルの技術者)との会食。異色のメンバーで話が尽きず、ホテルについたのは12時前。翌朝は6時のシャトルバスに乗るので少し心配しましたが、どうやら無事に飛行機に乗ってシカゴへ向かっています。